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2003年1月17-19日
音樂之旅−壓軸篇 in香港軆育館

入り待ち出待ち篇


日本での演唱會と違って、香港コロシアムは入り待ち出待ちがしやすい。
しかも學友は他の明星に比べて待ちの迷に丁寧に接してくれる。

という情報は日本にいるときから聞いていた。
入り待ち出待ち。
…したい。
だけど、私はまだ迷になって1年ちょっとの新参者だ。それでなくてもいきなり香港まで演唱會のために来てしまうような常識はずれなことをしでかしている。何年もかけて思いを熟成して、満を持して香港入りする迷に比べてあまりに性急に過ぎるのではなかろうか。
というより、これ以上、自分の暴走を許してしまってよいものだろうか。
自分がどんどんエスカレートしているのは自覚している。
迷になって早々の2001年11月、學友がNHKの収録のために来日し、東京まで見に行った。ハガキ応募の時点では「わざわざ東京まで行くなんて交通費もかかるしたいへんだよなあ」と思っていたのが、ほんのひと月後には「交通費が何よ、ホテル代が何よ! このチャンスを逃したら今度はいつ来日してくれるか分かったもんじゃないわ!」になっていた。
2002年8月の「音樂之旅東京公演」では「たった二日!? もちろん両方行くに決まってるでしょう!」になっていて、続けて9月に「POP ASIA 2002」で来日してくれたときにも我慢できずに行ってしまった。
そして今回。
香港詣ではまだまだ先だとばかり思っていたのに。
来てしまいました、香港コロシアム。
いいのか私!
しかも入り待ち!? 出待ち!? どこまで行くつもりなんだ、私!


入り待ちも出待ちも、最初はする気なかったんです。
どこで待てばいいのかすら知らなかったし。あえて人に聞こうとしなかったという側面あり。

だから17日は出待ちせずにまっすぐホテルに直帰。
18日もそのつもりでいたら、演唱會終了後、偶然K○○さんと遭遇。帰ろうとする私たちに、「帰っちゃうの? 出待ちしないの?」と。そこで初めて待ち場所を教えてもらった。
…そして、初めての出待ちは。

待つこと30分。
けっこうな人数が待っている。人波の後ろのほうで、私はちょっと複雑な気持ち。
出待ちなんかしちゃっていいのかな…。これはエスカレートしそうな自分に怯えて。
學友、疲れてるよね。更に疲れさせるようなことしていいのかしら、と學友を心配する気持ちも。
このままいつまで待つのかな。単に面倒くさがりな心理もあり(爆)。
そしてさっきから気になってる生ジャ屋。…まだ學友出てきそうにないし。買っちゃお。A3判の大きい写真1枚とプリントサイズの写真10枚セットで60ドル。約千円。それを2セット買うとCD-ROMのオマケつき。ハーイ、買います買います、全種類ちょうだい! ここで財布にキャッシュがないことが判明。今日(数時間前に)会ったばかりの友だちの友だちにいきなりお金を借りる。なんてヤツだ(^^;)。
とかやってるあいだに…學友が出てきた!

ちょ、ちょっと待って! やだ、生ジャ買ってて本人に会えないなんて本末転倒どころの騒ぎじゃないじゃない、馬鹿馬鹿、私の馬鹿〜〜〜っっっ! 
本気で自分の馬鹿さ加減に泣けてきそうになりましたが、優しい優しい學友が時間をかけて全ての迷とちゃんと握手しようとしてくれたおかげで、かろうじて私も握手できました〜。あ〜ん、うれしいよぉ〜〜〜。・゚゚・(>_<)・゚゚・。ありがとう、學友〜〜〜。
言葉で上手く説明できないのだけど、柵が二重になってるところがあって、學友と迷のあいだの距離が開いちゃってるところがあったの。そういうところでは、學友のほうから身を乗り出して、一生懸命、握手してくれるの。なんて人なのっ! 迷のほうが手を伸ばすのは当然だよ、それを受けて、伸びてきた手とだけ握手するだけでも、迷は嬉しいよ、満足するのに、學友てば自分から手を伸ばしてくれるんだもん。柵に体乗りあげっちゃってるんだもん。信じられない。なんて優しい人なんだろう。なんて温かい人なんだろう。

「明日の予定は決まったみたいだね」と友だち。
はい、私、入り待ちします。
他の予定なんて吹っ飛びました。
お寺? そんなもの逃げない!
市場? そんなものいつでもいい!土産なんて最終日だ!
學友に会えるのはもう明日だけなんだもん!

學友にもう一度会いたい。
握手して欲しい。
話しかけたい。一言でいいから。
…でも面と向かったら声が出ないかも。あ、お手紙書こう! ホテルの便箋使って!
いや、どうせだったらカードも書こう。かわいいカードとペンを買わなきゃ。そうだ、写真にサインしてもらえるかも!
どんどん妄想が膨らんで、一人で興奮。
香港に行く時は、七つ道具は必携だよ。先輩迷の皆さんが仰ってたこと、ようやく実感しました。


そして翌日。
文房具屋を探すのに手間取り、カードに迷ってペンに迷って、挙げ句の果て買い間違えて、改めて文房具屋探しからやり直して…と、入り待ち前がひと騒動。
お手紙に、また苦労した。
辞書、持って来てないしさ〜(>_<)。手元にあるのはトラベル中国語会話一冊。あとは記憶を頼りに、ホテルの喫茶室で必死に作文。
まずは決まり文句、我是[イ尓]的忠実的日本歌迷。
あなたに会いたくて日本からやってきましたって中国語でなんて書けばいいの!?
多分、文法なんてメチャクチャなんだけど、とにかく便箋一枚びっちり書いて、カードにはリクエスト曲のタイトルを大きく書いて。
「祇願一生愛一人」。
ぜんぜん期待してなかったんだけど、ゆうべ「夕陽醉了」を聴いちゃったら、これも聴きたくて〜。
駄目モトでリクエストするのだ。万一歌ってくれたら儲けモノ。
私、本ッ当に好きなの、この歌。古い曲好きなんだよね〜。

さ、カードも書いた。手紙も書いた。写真も用意した。写真用のペンも買った。ちゃんとインクの出も確認した。
yukaさんと合流して、いざ出発!


P.M.8時開演。実際には8:15くらいに開演。
それで会場入りするのが普通何時くらいなのか、見当もつかない。昨日K○○さんが言っていた、「ちょっと早くて3時半くらいだったよ。いつもはもう少し遅いんだけど」という言葉を頼りに、3時ちょっとすぎに昨日の場所へ。
まだ人はあまりいない。
少なくとも、既に入っちゃったって事だけはなさそう。良かった。それが一番心配だったの。

ああ、どきどきする。
どきどきするんだけど、妙に現実感がなかったりもする。これって現実? ここで入り待ちしてるのって、本当に私? ここって香港だよね。私、學友を待ってるんだよね。…本当に? 
本当に、學友が来るの? ここに? 目の前に? すぐそこの祭壇でお祈りするの? そのあとこっちを向いてくれる? 
本当に?
疑い深いというより、とにかくあまりに現実感がない。いや、期待が大きすぎて爆発しそうな胸を、無意識に庇おうとする精神の働きなんだろうか。もしかして。このどきどきがあまりストレートに発動したら、本気で心臓止まるかもって感じだもん。

そうこうする間に、スタッフが線香に火をつける。…あれ? あのお線香って、學友がお祈りするときに使うんだよね? それなのに、もう火をつけちゃうの? 學友がやるんじゃないの? 誰か他のスタッフ? なんだぁ…。學友がお祈りするとこ、見たかったのになあ。
あ、また車が来た。車がやってくるたびに待ってる迷がいっせいに注視。
「これも乗ってないよー」
だけど関係者ではあるらしい。入り口のすぐ隣に車を横付け。そして降りてきたのは…。
「え!?」
思わず大声で叫んだのは私です。
學友じゃないですか!
やだ、學友じゃないの!! 
學友だよー!!!
白いキャップを後ろ向きにかぶった學友がちらりとこっち(迷一同、という意味です)を見てちょっと笑って、スタッフから火のついたお線香を受け取ってお祈り。お線香を頭の上に奉げ持って、右向いて礼、左向いて礼、奥向いて礼。きゃーっ、カメラカメラ!
お祈りが終わったら、おもむろに迷に向かって歩いてくる。うひゃぁ〜。歩く姿も素敵〜。
一人ずつ、ちゃんと話をして、サインをしたり写真を撮ったりしてるみたい。端から順番に。順番にちゃんと来てくれるのが、誰に言われるでもなく、わかる。だから待ってる迷たちも押し寄せたりしない。騒ぎを起こしたりしない。じっと順番を待つ。私もね。
待ってる時間はあっという間。すぐそこに學友がいるんだと思うと、頭が回らない。ほとんど呆然としているあいだに、學友がだんだん近づいてくる。
近づいて…ああああ、ついに私の番!
目の前に學友が!
手を伸ばせば届く距離に學友が!
あわあわあわ、だ、駄目、口も頭も回らない〜〜〜〜〜!!!
とにかく手を出して、握手してもらう。ああ〜、學友の手〜〜〜。
そしてずっと握り締めていたカードを渡す。「ん?」という顔をして受け取ってくれる。しかしその場で読むことはもちろんない。そりゃそーだ。
そして写真とペンを渡して、「ささささいん、ぷりーず」って、落ち着けよ、ワタシ!
今回山ほど買った生ジャの中で一番のお気に入り、「毎天愛[イ尓]多一些」のフィニッシュのポーズ。學友が笑ってる、その笑顔が好きなの。写真を見た學友、隣にいた男の子(付き人君?)に、なにか話しかけて、笑いながらサインしてくれる。あーん、なんて言ったんだろう。この写真に対するコメント、聞きたかったよお。こういうとき、広東語が分かればなあと心から思う。
そして次はカメラ! yukaさんに撮って貰おうとしたら、付き人君がすかさず手を出してくれる。そして學友がワタシに顔を寄せてくる。きゃ〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!
ちちちちかい! すぐそばに學友の顔がある! ひーッ、横向けません〜っ。
はっ! 何か肩に感じる。暖かいものが肩に…。
恐る恐る…。ちらり。
きゃーーーーーっっっっっ!!!!!
ほほほ學友の手!
學友の手が私の肩に乗っている〜〜〜〜〜!!!!!



このあとほとんど記憶ありません(^^;)。
撮り終えたカメラを返してもらって受け取ってるんだけど。
そのあとyukaさんのカメラでも撮ってるんだけど。
yukaさんもサインしてもらって、お守りを渡したらしいんだけど。
私は學友にお礼を言ったと思うんだけど。
お礼、言ったよね? …よく覚えてない。
yukaさんのカメラで写真を撮ったのも、いつのまにやらって感じで。
學友の隣をyukaさんに譲るということも全然思いつきもしなかった。
だから、せっかく入り待ちしたのに、yukaさんは私に邪魔されて學友の隣で写真を撮れてないのです。ごめん! 
しかも私はそのことに、現像されてきたyukaさんの写真を見て初めて気がついた。なんというヒトデナシでせう。私がyukaさんの立場だったら、一生怨んで二度と私と口も利きたくないと思うに違いない。いや、その前に写真を撮る段階で、押しのけるか突き飛ばすかすっ転ばすかしてるな。…ああ、やっぱりヒトデナシ。
わざとじゃないのよ〜。いじわるしたんじゃないのよ〜。純粋に思考停止状態だったのよ〜〜〜(>_<)。

と、このように私が頭真っ白で馬鹿丸出しの顔をしているあいだに、學友は次々サインをして写真を撮って、おしゃべりもして。
入り待ちしていた迷全員(!)に応対して、迷全員が満足したのでした。
しみじみ。
なんてすごい人なんでしょう。
毎日毎日、こんなに丁寧に迷に接してくれるなんて。

誰に言われたんだっったか、記憶がすっ飛んじゃって分からなくなってるんだけど、浮かれてる私に誰かが言った。いつ言われたのかも覚えてないけど。
「これが当たり前だって思っちゃ駄目だよ。こんなことしてくれるのはこの人くらいだよ。普通は入り待ちだってここまでサービスしてくれないからね、學友は特別なんだよ」

私、この人を好きになってよかったなあ。
私の好きな人がこの人でよかったなあ。


そして18日の演唱會終了後。
当然のように待ち場所へ向かう。

この日はちょっと、私は不完全燃焼。私にとっては最終日なのに、學友の調子は今イチで…。
だから…出待ちをしながらも気分は複雑。學友、体調悪いんだよね、きっと。疲れてるんだよね。本当は出待ちの迷の相手なんかしたくないんじゃないかな。それなのに、日曜日だからか、なんだか昨日以上に出待ちの迷がいる。私もその一人。
學友を疲れさせたくない。でも、今日で最後なんだから、一目会いたい。
葛藤。

自分の世界に入っちゃって、おしゃべりを楽しめる状態じゃない。ぜんぜん余裕なし。
きっと周りには、ネットでお名前を見たことのある方たちがいっぱいいたのかもしれない。交流を深めるチャンスだったんだろう。でも、このときの私は一緒にいた友だちとすら口を利きたくないという有様で…。多分、眉間にしわ寄ってた。すごく不機嫌そうだったんじゃないかな。機嫌が悪いわけじゃないの。ただ、くるしかったの。
だめだよね〜、こういうのって。
一点しか見えてないっていうのは本人もつらいけど、それ以上に周りが迷惑するんだからさ〜。
本人はけっこう自己陶酔しちゃってるんだよね、これが。ああもう!


いいかげん自分が嫌いになりそうな待ち時間。
だけど、學友が出てきた途端に全ての事象は昇華する。
陰々鬱々とした思考は成層圏の彼方に吹っ飛び、私の目には學友しか映らない。
疲れてるんじゃないかとか、ゆっくりして欲しいとか、そんな殊勝な思いも雲散霧消してしまって、學友に手を伸ばすことしか考えてない。
…やっぱりこれも問題ある態度だな。

昨日の出待ちで、二重になってる柵のところは手が届きにくいと学習し、わざわざそこは避けて端のほうで待っていた。
そうしたら、學友てば今日はその二重部分のあいだに入っちゃった! 二重柵の外側の迷と順番に握手して、え、ちょっと待って、こっちには来てくれないの? やだ、そんなの!
パニック起こしそうになった。本気で青ざめた。
そうしたら、學友はちゃんと學友でした。ちゃんと回り込んで端の方まで来てくれました〜〜〜。あ〜ん、よかったよぉ〜〜〜。・゚゚・(>_<)・゚゚・。

最後の最後で失意のどん底に叩き落されそうになって、ひょいっと學友が救い上げてくれて。
ありがとう、學友。
これで笑顔で明日帰れるよ。
帰りたくないって泣いて騒いでみんなに迷惑かけなくて済むよ。 ←けっこう可能性あった。
ありがとう、きっとまた来るからね。
次に来たときもきっと、入り待ち出待ちしちゃうけど。
迷惑かけないようにするからね。
だからまた元気な笑顔を見せてね。



いや、その前に!
次に来るときっていつなのよ!
學友、次はいつ演唱會やってくれるのよ!
ミュージカルもいいけど、演唱會もやってよねっ。
だってミュージカルじゃあ學友の歌だけ聴いてられないもの。
それでもミュージカルも、やるとなったらきっと来ちゃうんだけどさ。
だけどお願い、演唱會もやってよね〜〜〜っ!


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